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3-Nの軌跡
以前は『メンタルヘルスケア日記』でした。 ※『3-N』とはカネない、モテない、ツイてないの意である
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都内に住む人間にとって電車とは欠かせない乗り物であり、かなりの人間交差点なスポットでもある。

私も東京に住む様になってから頻繁に利用しはじめたのだが、それなりにトラブルや面白い事も色々あった。今日はそんな中から一つ私の体験記を書いていこうと思うのでお付き合い願いたい。


それは大学2年か3年の頃の話。いつもの様に大学で遊び倒した私は終電間際の特急車両に乗って我が家に帰ろうとした。
この日が何曜日だったかは忘れたが、いつもの時間帯の割に人が多く車内は朝とは違ったラッシュに包まれていた。

「何があったか知らないが、何でこんなに人が多いんだ!?」


とぼやきつつ座る事が出来なかったので、立ったまま最寄り駅まで向かう事を余儀なくされた。多少窮屈なもののそう遠くない道のりだったので我慢してつり革に掴まって時間が過ぎるのをジッと待っていた。

そして定刻より多少遅れて発車し車内がガクンと揺れ始め、疲れ果てた我々を乗せて線路の上を走りはじめた。「明日もまたコレに乗るんだよな~」なんてちょっとおセンチな気分になりつつなどの景色を眺めていたら・・・

















モゾモゾ・・・



何か物体が私のお尻を移動してるのである・・・まぁ電車が混み混みだからしょうがないよな~なんて大きな心で受け止めていたのだが、















モゾモゾ・・・



私の左臀部(でんぶ)を何かが這っているのである。も、もしや・・・なんて思ってみたものの私はだし電車の揺れに合わせて動いてるから気のせいだろう、ともはや言い聞かせる位までのレベルまで来ていたのだが、一向にオケツを動き回るての動きは止みそうにない・・・














「こ、これはチカンか?」


そんな疑問が正直浮かび上がりはじめた。とはいえその行為だと断定するにはあまりにも証拠が足りない
仮に手を捕まえて、


「何俺のケツ触っとんじゃ!!!ゴルァ!!!」



と男が言った所で周りは信用するはずもないし勘違いだったらもう2度とこの電車には乗れない位の辱めを受けるだろうし、出るとこ出られたら勝ち目はない。
せめてその状況だけでも目で確認しようとしたのだが、生憎のラッシュのせいで振り返る事も難しい・・・

結局は泣き寝入りのまま最寄り駅までその行為は続いた。しかも最後まで半信半疑だったのだが、駅で降りようとした瞬間に素早く臀部の感覚が無くなったのでこの時点で初めて予想が確証に変わったのであった。

とはいえもはや後の祭りだしまぁレアな体験が出来たから私の場合は由とするのだが、迷惑してる人もいる事を理解して欲しい。


そんな中、最近は「女性専用車両」なんかも導入され痴漢減少対策を講じているのだが、その成果はどういう感じなのだろうか?気になる所である。

ちなみに先日たまたま「女性専用車両」のの車両に座る機会があったのだが、そこに向かう女性のほとんどが、

「夜は墓場で運動会ですか?」


と聞きたくなるような方が多かった事はここだけの秘密にしておこう。


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